銅鏡 唐草鴛鴦文様 一面

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国指定文化財 有形文化財(工芸品) 大正7年4月8日指定   「銅鏡 唐草鴛鴦文様 一面(どうきょう からくさ えんおう もんよう いちめん)」は平安時代後期(西暦1,100年頃)に作られたと推定される和鏡である。

この銅鏡は、直径約22㎝の中型で、内区に2羽の鴛鴦を対置させて、瑞花文としての唐草模様を直交して配している。外区には花や蝶、雲形を配し、これらの文様は極細彫りで日本的な簡潔さの中に優麗典雅な趣をもつ。

文様が内・外区に分かれ、更にこれが4つの部分に区分されているのは唐鏡の影響を受けたものといえるが、双鳥が鳳凰のような想像上の動物から、鴛鴦という現実の動物に変わり、かつ動的に表現されているということは、和様化の傾向を示すものである。

日本の銅鏡は、約2,200年前の弥生時代に中国から伝わったものであるが、当初は中国等の渡来の鏡の図柄を模倣して作られました。

しかし遣唐使の廃止により、平安時代以降に唐との交易が中絶すると、次第に鶴、雀、菊、桐などの日本独自の文様を施した優雅な和鏡が作られるようになり、やがて鎌倉時代にかけて、草花に飛鳥を配した絵画的な作品を残し、日本独自の鋳鏡技術の頂点を極めるのである。



最終更新日時: 2014-12-23 (火) 12:54:30 (1523d)