志布志市夏井海岸の火砕流堆積物 の変更点


#ref(火砕流2.jpg,right,around,火砕流2,志布志市夏井海岸 基本土層柱状図)
国指定文化財 天然記念物 志布志市夏井海岸の火砕流堆積物 平成24年9月19日指定

指定対象地域は、太平洋に面した志布志湾の湾奥部で、鹿児島・宮崎県境に近い夏井漁港から志布志港までの海岸線約2㎞の内、対象地は約1㎞の海岸である。

一部は日南海岸国定公園に指定されており、さらに沿岸部は志布志港港湾区域や夏井港漁港区域にも指定されている。

自然景観的には、基盤岩石である日南層群の旧地形を覆って堆積した複数の火砕流堆積物(阿多鳥浜火砕流・阿多(夏井)火砕流・入戸火砕流)の平坦な台地が、海食を受けて比高50m程の垂直に近い崖となっている。

また複雑な旧地形の凹部に、この火砕流堆積物が厚く堆積して溶結した箇所は、永年の選択浸食によって小島や岬状に残り、小規模なリアス的景観となっている。


この日南層群の旧地形を覆って複数の火砕流が堆積した様子が明瞭に確認できることが、地質学上特に貴重であると評価されて、国の指定となったものである。

#ref(火砕流1.jpg,right,around,火砕流1,志布志市夏井海岸 溝江浜の崖面)

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○志布志市夏井海岸の地質の特徴
(大木公彦・内村公大 2012 「夏井海岸の地形・地質調査報告書」 志布志市教育委員会 より抜粋)


①日南層群
本地域の基盤岩である「日南層群」は、日南山地を形作って広く分布する。夏井海岸では東部のダグリ岬、およびその北方に露出する。
主に砂岩・泥岩の細互層からなるが、一部に厚さ約5mの砂岩単層および10m以上の泥岩を挟む。
ダグリ岬周辺では多くのスランプ構造が発達し、極めて複雑な構造を示している。
走行は概ねN20°Wであるが、ダグリ岬の西海岸では、級化、ソールマーク等の堆積構造および生痕化石からスランプによる逆転構造も認められる。
ダグリ岬に分布する本層群から、浅海域からスランプによってもたらされたと考えられる貝化石が産出する。
なお、本層は夏井層、阿多(夏井)火砕流に不整合関係で覆われる。

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②阿多鳥浜火砕流
 「阿多鳥浜火砕流」は、志布志港から東へ約800m離れた砂浜から岩石海岸へ移り変わる場所の1露頭のみで認められる。
なお、本火砕流は阿多(夏井)火砕流に不整合関係で覆われる。

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③阿多(夏井)火砕流
 「阿多(夏井)火砕流」は太田・木野(1965)によって「夏井軽石流」、大木・早坂(1973)によって「夏井火砕流」と報告されたものに相当する。
本火砕流は夏井海岸のほぼ中央部に分布し、層厚は約20mであるが、下限は不明であるために実際の層厚はこれより大きいと考えられる。
本火砕流は特徴的な黒色を呈する溶結度の低い均質な凝灰岩で、最上部は風化のために黄〜赤褐色を呈する場合が多い。
溶結部は主に海岸付近に発達し、上方あるいは側方へ非溶結部に漸移する。


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 ④入戸火砕流
「入戸火砕流」は、海岸に沿った地域では海抜高度40m前後のシラス台地を形成し、台地南縁の夏井海岸ではほぼ垂直の海蝕崖に露出している。
入戸火砕流を含む約3万年前の姶良カルデラを形成した噴火による夏井海岸の堆積物の層序は、大隅降下軽石層・入戸火砕流のみが分布している。
大隅降下軽石層の層厚は約5mで、軽石の大きさによって二分される。最下位の40〜50㎝は平均1㎝の軽石からなり淘汰が良いが、上部は平均5㎝、最大径10㎝の軽石からなり淘汰が悪い。
入戸火砕流本体は下部から上部へ軽石の量が多くなり、その粒径も増大する傾向を持っている。
最上部に火山豆石の密集部が認められ、広範囲にわたって追跡することができる。溶結部は本火砕流堆積以前の旧地形の谷部にのみ発達している。
入戸火砕流は阿多(夏井)火砕流以下の地層を不整合に覆い、全地域を通じ、新期火山灰層に覆われる。



*所在地 [#l77241aa]
- 志布志市志布志町夏井
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* 施設概要 [#z9ab0795]
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